イベント体験レポート

【2024年2月23日(金・祝)武雄・佐賀】さがの暮らし体感ツアー(長崎発)ツアーレポート

 

佐賀県では、2024年2月23日(金・祝)に「さがの暮らし体感ツアー」を開催しました。

今回は、西九州新幹線の開通で長崎県からの利便性が増した「武雄・佐賀」エリアの日帰りツアー!

長崎県在住の23名の方に、佐賀の土地、佐賀の食、佐賀の人、様々な交流を通して佐賀県の暮らしを体感していただきました。

今回、一緒にツアーを回って体感いただいた福岡市在住のライター会田様より、当日の体験レポートをいただきましたのでご紹介いたします。

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「さがの暮らし体感ツアー」in武雄・佐賀 

海・山・平野などの土地環境に恵まれ、近年移住先として人気が高まっている「佐賀県」。

今回のツアーの目的は、「ゆったり広々した、佐賀の暮らしよさ体感!」

今回は観光系WEBメディア出身、様々な九州の“よかとこスポット”を取材してきたライターの私が、他県民だからこそ見える、佐賀の“住んだらよかとこ”な情報を踏まえてレポートします!

長崎⇔武雄がたったの30分!2022年に開業した「西九州新幹線」に乗車し、武雄温泉へ。

08:50▶JR長崎駅集合
09:14▶「西九州新幹線」かもめに乗車し「武雄温泉駅」へ

2022年に開業したばかりの「西九州新幹線」に乗車し、「武雄温泉駅」へ向かいます。

今回のツアー参加者のほとんどが「西九州新幹線」へ初乗車、ちなみに私も同じく初乗車です!皆さんのワクワクが伝わってきます!

「西九州新幹線」は2024年時点で、日本で1番新しい新幹線としても知られています。

今までは長崎から武雄に向かうには在来線を乗り継ぎ、約1時間30分かかっていた道のりが、「西九州新幹線」を利用すればたったの30分、最速で23分で行けるとあって、大変便利になりました!

“先輩移住者”でもある武雄市長も登壇!武雄市役所で、武雄の暮らしオリエンテーション

09:45▶「武雄温泉駅」到着
「武雄市役所」にて、武雄の暮らしオリエンテーション

「武雄温泉駅」に到着後は、歩いて5分ほどの場所にある「武雄市役所」へと向かい、武雄市での暮らしに関するオリエンテーションが行われました。

武雄市の小松政(こまつただし)市長にもお越しいただき、オリエンテーションはスタート。実は小松市長も、移住者のお1人だそうです。

『武雄市は、教育において全国でもいち早くDXを取り入れた町です。働きながら子育てがしやすい環境づくりを積極的に行っているだけでなく、長崎や福岡とのアクセスも良い。マイホームも比較的安価で手に入ります。私も実際子供が0歳の時に妻と移住してきましたが、住みやすさ、子育てのしやすさは誰よりも実感しています』

と、小松市長(一部抜粋)。

参加者も頷きながら、市長の言葉に耳を傾けていました。

次に、武雄市役所ハブ都市・新幹線課の松尾様より、武雄市の魅力についてご説明いただきました。

ランキング形式でのご紹介でしたので、今回3位~1位と順を追って紹介します。

武雄市の魅力:第3位 地元で採れた野菜や食べ物が安くておいしい


写真提供:武雄市観光協会

「九州駅弁グランプリ」で3冠を獲得した「佐賀牛すき焼き弁当」や「武雄・北方ちゃんぽん」など、武雄には名物グルメが沢山あります。
またお米や野菜も地元産が人気で、新鮮な食材が安く手に入ります。

武雄市の魅力:第2位 市内に商業、医療、公共の施設が揃っている


写真提供:武雄市観光協会 写真は「佐賀県立宇宙科学館」

武雄市内に医療施設、公共施設、商業施設が揃っており、市外に行かずとも充分便利に生活できる環境が整っています。

武雄市の魅力:第1位 立地条件が良く、県内外色んな場所へ行きやすい

「西九州新幹線」の開通により、武雄市から長崎だけでなく、福岡へのアクセスも容易になりました。また「西九州自動車道」、「長崎自動車道」を結ぶジャンクションもあり、どこでも行きやすいのが魅力です。

建築とアートの融合。スタバも入った「武雄市図書館」と「こども図書館」

11:00▶「武雄市図書館」、「こども図書館」見学

オリエンテーション後はバスへと乗車し、「武雄市図書館」へ。

ここでは「武雄市図書館」と、隣接する「こども図書館」での自由見学を行いました。

「武雄市図書館」は従来の図書館とは違い、TSUTAYAを運営する会社がプロデュース、2013年にリニューアルした施設です。

まるでアートのような曲線が素晴らしい建物は、オープン当時テレビや雑誌など様々なメディアでも取り上げられており、私も武雄市に来たら必ず訪れたい場所の1つでした。

こちらの施設は本の貸し借りだけでなく動画の視聴や勉強に集中できるスペースも多彩で、館内にはスターバックスコーヒーも常設。訪れた日も地元の学生さんが多く利用されており、大変人気の施設だということが分かりました。
正直自分が住んでいる地域にこんな素敵な図書館があるなんて、武雄市民の皆さんが羨ましいです…!

今回のツアー参加者からも、「武雄に来たらぜひ武雄神社に行ってみたかったのですが、まさか武雄市図書館の目の前だとは。一石二鳥で楽しめるので、また必ず来ます!」と、笑顔でお話されていました!

また「武雄市図書館」に隣接する形で、「こども図書館」があります。

こちらは年中無休で朝9時から夜9時まで、無料で約2万冊の図書とCD・DVDの利用が可能。子供が喜ぶメニューが揃ったカフェも併設しています。

武雄市にはこういった無料で利用できる公共施設が充実しており、子育て中のパパママには大変魅力的ですよね。

昼食は先輩移住者との交流会。「佐嘉平川屋」で温泉湯豆腐のフルコース!

11:50▶「佐嘉平川屋」で昼食、 先輩移住者との交流会

佐賀の豆腐文化の発信拠点とも言われている人気店、「佐嘉平川屋」で昼食です。

ツアー開催日は祝日だったこともあり、お店は大賑わい。沢山の方が訪れていました!お店の場所は武雄のシンボル、国の重要文化財でもある「武雄温泉楼門」の目の前にあります。

「佐嘉平川屋」の美味しい豆腐料理を頂きながら、先輩移住者の長井さんと笠原さんから、武雄での暮らしについて、子育てや教育、仕事のことなど、移住者だからこそ分かるこの町の“住みやすさ”を教えて頂きました。

■交流会ゲスト
<先輩移住者 長井さん>
大分県別府市出身、2007年神戸から武雄市へ移住。大学時代の友人に九州へ戻って来ないかと声を掛けられ、ちょうど自分に合う仕事があり移住を決意。現在は「武雄市定住移住支援員」としても活躍中。

<先輩移住者 笠原さん>
長野県出身。東京や海外での生活を経て、夫の転勤に伴い2022年に武雄市へ。「武雄市地域おこし協力隊」としても活躍中。

とにかく先輩移住者の長井さんと笠原さん、お話がとってもお上手なんです!リアルな武雄の暮らしについて語ってくださったので、きっと参加者の皆さんも武雄市で生活する様子が想像できたんじゃないでしょうか?

家賃やガソリン代等、長崎との物価の違いについてのお話は、参加者の皆さんも興味津々。とても真剣に、先輩移住者の生の声に耳を傾けていました!

ツアー交流会で参加者から出た移住に関する質問を、先輩移住者の長井さん、笠原さんにお答え頂きましたので、抜粋してご紹介します。

Q:武雄(佐賀)は遠方通勤は可能か
A:職場に久留米(福岡)から通勤しているスタッフがいました。福岡・長崎くらいは可能な範囲だと思います。

Q:50代や定年後の移住についてはどう思いますか?
A:おすすめです。実際に私の母は父の他界後、3年前に別府から移住し今は武雄で1人暮らしをしています。
車の運転ができないので、駅の近に住んでいますが何不自由なく生活しています。
もう少し若い時から住んだ方が友人作りもスムーズだったのではと思いますが、武雄は図書館のワークショップなども含めコミュニティがたくさんあるので、積極的に参加することで同世代の仲間ができる町だと思います。

Q:武雄(佐賀)に移住して、後悔したことはありますか?
A:後悔する暇がなかったですね(笑) 田舎はスローライフだと思われていますが、意外とやることがたくさんあります。あと田舎のシニア層は生活スキルがかなり高いので、色々生活の知恵を教えてもらっています。

Q:駐車場代はいくらくらいですか?
A:だいたい月に3,000~5,000円くらいで収まると思います。

Q:移住しても、いずれ子供たちは福岡や東京などの都会に行ってしまうのでは?
A:武雄(佐賀)だけに限らず、人口流出は全国どこにでもあると思います。ただ私は実家の長野から新幹線で東京に通っていた経験があるので、やりたい職業が家から通える範囲にあれば、選択肢は増えるのではないかと思います。
また、武雄は就業支援がかなり手厚いです。起業支援も人口が少ない分、メンターのサポートがしっかりと受けられます。今は仕事も場所を選ばない時代ですし、相談してみることで幅も広がるのではないかと思います。

「佐嘉平川屋」には足湯もあり、座談会後はみなさん足湯を楽しまれていました。

市内の住環境をドライブ。先輩移住者が教える、武雄の暮らしよさポイント!

ランチ交流会のあとは、次の目的地に向かうまで市内の分譲地で売り出し中の物件情報、県立の中高一貫校(武雄青陵中~武雄高校)や「ケーブルワンスポーツパーク」「こども園」など、子育て環境の充実した街並み紹介を、先輩移住者の長井さんと笠原さんに、バスガイドならぬ“移住ガイド”をお話いただきました。

移住者目線だからこそ分かるポイントはもちろん、地元の人しか知らないような超ローカルな話題まで満載でした!

中でも武雄の新築戸建て情報は、参加者の皆さんも大変興味があるご様子で、「新築で建てても、長崎より安いんやね」と、思わず声が漏れている参加者さんも。

正直私も(福岡市在住)、少し小さめの中古マンションの価格で、武雄だと新築一軒家が建てられるのか~、と、夢のマイホームを想像してしまいました。

ここで先輩移住者の長井さん、笠原さんとお別れし、バスは佐賀市内へ。

バスの車窓から見える佐賀市の風景は平野が続き、新鮮に感じる参加者も多いご様子。また、学生の多くがカラフルな自転車で通学していること、福岡まで特急で約40分とアクセスも良く、通勤通学で通う人も多いなど、長崎との違いを目と耳で感じていらっしゃいました。

今が旬の「いちご狩り」と、佐賀のNEWスポット「SAGAサンライズパーク」を見学

14:20▶いちご狩り体験

佐賀市内でまず向かったのが、今が旬の「いちご狩り」体験ができる、「佐賀ベリーフォレスト」。佐賀が誇る品種、「いちごさん」「さがほのか」等、色んな品種のいちごが摘み放題&食べ放題で楽しめます。

今回のツアーに参加したお子さん達も真っ赤に熟した美味しそうな苺を探しては、食べ比べを楽しんでいました!

いちご狩りを楽しんだ後は再びバスに戻り、佐賀市の最新スポットに向けて出発。
車内では県の担当者より、佐賀県が現在行っている移住支援の取り組みや、移住の為の補助金制度の紹介がありました。

15:30▶SAGAサンライズパーク見学

そしてバスは次の目的地、佐賀市の最新スポットとして話題の「SAGAサンライズパーク」に到着。

実は私は佐賀に月に1度は必ず訪れているのですが、その度に「SAGAサンライズパーク」の規模の大きさに圧倒。いったいどんな施設で、中はどうなっているんだろうと気になっていたので、今回訪問できてテンションがあがりました!

2023年5月13日にグランドオープンした、「SAGAサンライズパーク」。

「SAGAスタジアム(陸上競技場)」、「SAGAアクア(水泳場)」などの世界基準のスポーツ施設に加え、約8,400席の観客席を備えた新時代のエンターテインメントアリーナ「SAGAアリーナ」や、カフェ・ショップが入るくつろぎ空間「パークテラス」、3つのコースでランニングを楽しめる「ランニングループ」など、日常からそれぞれのスタイルで楽しめる、心地よい空間になっています。

今回のツアーでは、プロスポーツの試合や、コンサート、アイスショー、格闘技、MICEなどの多彩なイベントが開催されている「SAGAアリーナ」の内部を特別に見学しました。

最大勾配35度のすり鉢状で、どの席からも見やすく、熱狂的な雰囲気を一体的に感じることができるメインアリーナや、ワンランク上の上質なプライベート空間でイベントを楽しめるプレミアムフロアなど、貴重な体験に、参加者の皆さんも興奮気味でした!

プロバスケットボールの試合の時は、このように4階席まで多くの観客で埋めつくされ大盛り上がりだそうです。

ツアーの締めくくりは、佐賀駅の高架下「サガハツ」へ。佐賀の土産と食が満載!

16:00▶JR佐賀駅内、「サガハツ」散策

旅の最後は、佐賀県の玄関口「JR佐賀駅」へ。
2023年4月、佐賀駅高架下の西側入口に新しい商業施設「サガハツ」がオープン。

「サガハツ」内には有田焼や唐津焼など佐賀の器で佐賀のお酒や料理が堪能できる「SAGABAR」や、新感覚の角打ち「NO-STAND」など、注目の施設が沢山!今までの佐賀駅とは少し違う、様々な楽しみ方が叶う施設へと生まれ変わりました。

また佐賀駅構内には御土産屋さんもあり、ツアー参加者は旅の思い出として佐賀の銘菓「丸ぼうろ」や「小城羊羹」を買って帰られていました。

最後に

佐賀県主催「さがの暮らし体感ツアー」in武雄・佐賀のツアーレポートをお届けしましたが、皆さんいかがでしたか?

朝から夕方までの約8時間、ツアー参加者には存分に武雄と佐賀の暮らしをご体感いただいたのではないかなと思います。

またこの記事を読んだ方にも、佐賀へ行ってみたい、住んでみたいと思っていただけると、大変嬉しく思います。

                                                                                                                       取材・文:会田可奈

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佐賀県では

等、移住にまつわる様々な支援制度があります。(R6年2月現在)

佐賀県庁にある「さが移住サポートデスク」では、暮らしのことはもちろん、お仕事に関するサポートもしています。

詳しくは、当サイト「サガスマイル」をご覧ください。  https://www.sagasmile.com/

 

2024年03月19日(日)
≪ 【2023年2月4日(土)鳥栖・基山、2月25日(土)~26日(日)武雄・嬉野】佐賀の暮らし体感ツアーレポート
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