こだわりの靴づくりと共に~移住で見えたもの

interview43
2020.10.28UP

   

加藤 真理子 さん

  • イギリスから基山町へUターン
  • 移住時期:2017年
  • 現在の仕事:靴職人「MarikoK(マリコケー)」オーナー

靴職人になったきっかけ

大学卒業後、東京のイベント会社に就職したが、多忙で残業や休日出勤も多い職場で、将来のビジョンが見えずに仕事にも疑問を持っていた。営業職として街中を歩き回る中、ハイヒールで足を痛めたことをきっかけに靴に興味を持つようになり、靴づくりの道に進むことを決意し、靴づくりの専門学校に進んだ。

卒業後は整形靴の会社で4年間勤務した。そんなある日、知人から「イギリスで手作りの靴を作っている女性の靴職人がいる」と聞き、彼女の作る靴に惚れ込み、居ても立ってもいられなくなりイギリスへ渡った。

佐賀県へ移住(Uターン)したきっかけ

イギリスに渡り、ウェールズ在住のイギリス人女性靴職人の下で靴づくりの修行をした。

師匠の靴のスタイル、考え方、そして田舎暮らしに共感し、充実した毎日を送っていたが、実家があり起業する際に初期費用を抑えられること、福岡にも近く材料調達や集客においてアクセスのよい基山へUターンすることを決めた。

靴店をはじめたきっかけ

一般的に「手作りの靴」と言ってもほとんどが分業制だ。私はすべてを自分の手で心を込め、こだわりぬいて靴を作りたいと思っていた。そこで、起業し、一人で自由に靴製作を行う道を選び、ちょうど2017年に「基山フューチャーセンターラボ」内のスペースに縁あって開店することとなった。

靴の自慢やアピールポイント

オーダーメードにより1人1人のサイズに合わせた、痛くならず、履きやすい靴であることや、革や色の組み合わせなど、ご自分の好みに合わせて選べることだ。足のサイズ測定・靴のフィッティングは30分程度だが、革や色選びの段階では、皆さんゆっくりと時間をかけて、こだわって選んでいただいている。やはり「自分だけの靴」というのは特別な気持ちがわくのだと思う。そしてリペアして長く履くことができるという点も今の時代だからこそ、魅力があるのだと感じる。イギリスの師匠のもとには、15年前の靴の修理が届いていた。

これからの夢や目標

自身のブランドMarikoK(マリコケー)」の靴を求めて日本全国からお客様が訪ねてきてくださるようになること。そしてたくさんのクリエーターが集まる共同ワークショップを作ることだ。

最近思うこと

最初に基山に戻った時はイギリスへの思いが断ち切れず、後ろ向きな気持ちのままでいた。しかし、よく考えてみた時、自分一人で靴を作っていく上では、丁寧に丁度よい量を作って売れる環境と立地だった。

あまり興味のなかった地元に戻り、起業し、街や街の人たちと今までとは違う関わり方をする中で、たくさんの魅力的な仲間と出会うことができた。また、靴職人は佐賀では珍しいため、周りの人が面白がって助けてくれた。そして今の私がある。

インタビューを終えて

加藤さんのお店「MarikoK(マリコケー)」基山フューチャーセンターラボの中にある。カフェスペースのお隣の、元酒蔵のあったスペースが加藤さんのお店だ。趣ある店内に、色とりどりの素敵な靴が美しく並べられ、その前では加藤さんが靴を製作されている。

靴も選べ、職人の手仕事も垣間見える特別な雰囲気が漂う居心地よい空間となっている。加藤さんの靴への愛情があふれんばかりだ。

「いつかお金をためて、自分のための一足を・・・」。そう思わずにはいられなかった。

 

 

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